ホメテヤラネバ

見たもの聞いたものを褒めるブログ

正直薄っぺらいウェイ系だと思ってた

 いつの間にか古戦場終わってた。方々で言われてるけど今回はヤバい戦いだったね。

 アルカブレスラーで90hell溶けてくの楽しくなっちゃって、なんだかんだ最終的に個ラン100000位くらいには入ってた。最終十天もアンチラもおりゃんのに、珍しく走った方だった。このゲーム三年くらい続けてるけど、今までで一番やったかもしんない。やる気にさせるだけのキャンペーンが三月にあったのは確かだよね。

 

 それはそれとして、アルバム漁りは相変わらず続けてる。そんで昨日どえらいヤツを見つけてしまった。

 踊Foot Worksの『GOKOH』!

 

 

 もうまずジャケットひでえなと思ったのは否定できない。どう見てもわざとダサく、古臭くしてるのは間違いない。そのわりにさらっと2020って書いてたりするの、ウケ狙いで悪ふざけしてるでしょって思わずにはいられなかった。

 

 後で……というか、ついさっき知ったんだけど、これって有名なクソゲーのオマージュだったのね。

  


E.T. the Extra-Terrestrial (Atari 2600)

 

 日本語の動画はちょっと無いっぽい。字幕出してくれるやつはあった。

 軽く見ただけでもわかるクソゲー感、さすがの貫禄。突発的に穴落ちてるし急にテレポートしだすし、同じ穴に何度も落ちてるしね。エイリアン死んだら少年が穴に落ちてきてエイリアン復活するのも意味がわからない。まったく楽しそうに見えないのもスゲエし、仮にこれ改善するとしてもどこをどうしたって楽しくならなそうなのもスゲエ。大人の事情で未完成のまま売り出したらしいけど、時間があったらどうするつもりだったんだろう。エイリアンと少年が三回融合する理由も説明できたのか? 

 

 

 いやクソゲーの話は置いとこう。

 踊Foot Works『GOKOH』の話。わざわざ元ネタを調べるくらいだから、今となってはすごく気に入ってる。けど最初は中身なさそうだと思ってたし、2、3曲聴いたらあとはほっとくつもりだった。

 要は2,3曲で引き込むだけのパワーを持ってたんだよ。

 

 一曲目『2019 IN EXCAVATE』人が死にそうなインスト(よく聞くと声入ってるっぽいんだけど)から入って二曲目のイントロがもう強い。そっから二曲目『JELLY FISH』一体感のあるヒップホップのような何かがゾロゾロ出てくるのさらに強い。これがワクワクだよね。何言ってくれるんだろうなってもののニ分で気持ちをかっさらってく。

 どっしり真正面なヒップホップではないからメッセージ性とかそういうのはよくわかんないけど、音楽としての総合力はガチのもんだし、引っかかる言葉をふわっと流していくのもいい。

 三曲目『髪と紺 feat. AAAMYYY』に行くともうなんかエモさの塊みたいになってくのビビる。エモいって言葉意味不明だしあんま言いたくないけど、この曲がエモじゃないなら何がエモなんですかって逆にキレたい。夕日はナポリタンとか時計の針結んで髪飾りとかワードでぶん殴ってくるの強すぎる。最初「どうせ愛だの夢だの安易なこと唄ってるだけだろ」と思ってたのを死んで詫びたい。鍛えられた詩の筋肉をお持ちでした。

 

 長くなりすぎるから全曲この調子では書けてけないけど、そっから先も全然衰えていかないんだよね。五曲目『PRIVATE FUTURE』も七曲目『VIRTUAL DANCER』そんなに音楽センスのない私でもサビ一発で頭に入ってくるポップさで仕掛けてくるし、八曲目『NEASE』なんか脱力させながら干からびさせて殺してくる。十二曲目「GOKOH feat. オカモトレイジこれなんかもう言わずもがなみたいなとこある。聴きながらワイン飲むと美味い。

 ほんとなんなんだろうねこの一体感があるのに個が丸太で殴ってくるようなアルバム。

 

 とにかく全体的なパワーが異常で一体どこの山で修業したんですかって感じだ。もっと売れてなきゃおかしいんじゃないかな。とか思う一方で、メンバー一人一人が十分な力持ってるから、一度売れ出したらすぐに解散しそう……とかいらん心配までしだす始末。

 

 マジでいいアルバムだった。だいぶ強くオススメできる。

 なんでジャケットがクソゲーなのかは結局わからずじまいだったけど。